第18回 最近、小さな幸せを感じることが増えた

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若い頃、「幸せとは何だろう」と考えたことがありました。

その頃の私は、仕事で成果を出すこと、昇進すること、大きな目標を達成することが幸せだと思っていました。

もちろん、それは今でも大切なことです。

しかし、60歳を過ぎた今、幸せの感じ方が少し変わってきました。

最近は、小さなことに幸せを感じる機会が増えたのです。

朝5時、まだ涼しい時間に散歩へ出掛けること。

歩きながら季節の移り変わりを感じること。

温泉にゆっくり浸かり、心も体もリラックスすること。

近くに住む娘の家族が、ふらっと孫を連れて遊びに来てくれること。

福岡市に住む次女の家族が泊まりに来ると、家の中は一気ににぎやかになります。

帰った後は少し静かになってしまいますが、その静けささえ、どこか心地よく感じます。

北関東に住む長男の娘から、たまにテレビ電話がかかってくるのも楽しみの一つです。

画面越しでも、「おじいちゃん」と呼んでくれるだけで、自然と笑顔になります。

若い頃は、そんな何気ない時間をゆっくり味わう余裕はありませんでした。

仕事に追われ、次の目標ばかりを見ていました。

だからこそ今、こうした日常がとてもありがたく感じます。

大きな成功だけが幸せではない。

特別な出来事だけが幸せでもない。

何気ない毎日を「ありがたい」と思えること。

それが、本当の幸せなのかもしれません。

もちろん、今でも新しいことへの挑戦は続けています。

やりたい仕事も、実現したい夢もあります。

でも、その挑戦を支えてくれるのは、案外こうした穏やかな日常なのだと思います。

忙しい毎日の中でも、小さな幸せを見つける。

そんな心の余裕を、これからも大切にしていきたいと思っています。